ペーパーバックの虜

洋書・翻訳書を中心とした読書ブログです

「自分の変え方」村岡大樹 感想メモ

 

認知科学を使って人生を変えるコーチングを提供する会社の経営者が、行っているコーチングの理論と内容を紹介する自己啓発書「自分の変え方」を読みました。

以下、自分用の簡単な読書メモですが、読もうか迷っているかたの参考とかに少しでもなれば嬉しいです。

 

 

感想

軽い語り口で読みやすく、全体的に納得できる

正直あまり期待しないで読んだんだけど、意外とよかったです。

「科学的」を強調する自己啓発系は、難解になるか、自分の主張に合いそうな根拠やデータを強引に「科学」から引っ張ってきて結びつけるかのどっちかで、後者が多いという偏見を持ってるんだけど、この本は、どちらでもない感じでした。

ポケモンに例えたり、「Fラン大」のような語を使ったりと、語り口はかなり軽く、難しい話は出てこない。

でも、全体的に説明に納得できました。

 

モチベーションの本当の意味とは

一番参考になったのは、モチベーションという言葉の解釈のところ。

自分を奮い立たせてやる気にさせてくれるものではないとのこと。

 

モチベーションの本当の意味は、「コンフォートゾーンに戻ろうとする力」のことを指しています。(p.42)

 

思い描く理想の自分のほうこそ本当の自分であり、今の自分は本当の自分ではないと強く思うほどモチベーションが強くなる、ということだと理解しました。

こういう風に言葉にすると、なんだか、思い込みの強い人はモチベーションが高い、みたいに聞こえるけど、実際、自分や周囲の人が何かに成功した時のことを思い返してみると、当てはまっているような気がします。

 

無意識の選択>>>>意識的な選択

無意識に行う選択のほうが意識的にする決断の数よりも遥かに多いので、自分のビリーフ(思い込みや価値観のようなもの)がとても重要。

でも、このビリーフは親や幼少期の環境などにも影響されて形成されていて、自分でも気づいていないこともあるので、まずは自分の価値観や思い込みを自覚すること。

 

意識改革のきっかけになる

理論は納得できるし面白いんだけど、自分を変えるための具体的なアクションについては、コーチングを利用してね☆という感じで、あまり詳しくは説明されていません。

具体的な解決策である、今の生き方のコンフォートゾーンの外側にゴールを置く(今の自分がめっちゃ頑張って達成可能なゴールはダメ)、というのがコーチングありきの話になっているので。

それでも、毎日無意識に選び続けている行動の先=コンフォートゾーンは何なのか、それはどういう価値観によって生まれているのか、思い込みや勘違いはないのか、といったことを考えるきっかけになったので、読んでよかったです。

毎日無意識にしている行動を振り返ってみると、この先には理想の生き方はない、という行動や選択がわんさかあるな……。

文章も易しく、図も多めで、すぐに読みきれるので、気になったかたは試しに手に取ってみることをおすすめします。

こういう本にありがちな、著者の自慢話やビルとかアンの話はほぼなく、体育会系らしく(?)熱く明るく温かく背中を押してくれるので、モチベが上がりました。(←本書によると、こういうモチベーションの使い方は間違いですな)

 

いつもあなたが選んでしまう選択肢の先に、進みたい未来がないなら、その選択をしてしまう自分の無意識を変えなければ、今までと同じ状況をこれからも創り出すことになります。(p.227)