
時の流れの速さについていけていない気がしますが、2月の読書をまとめておきます。
総括
2月に読んだ総数は、13冊(+漫画1冊)。
ジャンルの内訳は、
- ノンフィクション 2
- 児童書 7
- フィクション 3
- ロマンス 1
- (漫画 1)
言語は、
- 和書 2
- 原書(英語)+訳書 8
- 原書(英語、未邦訳) 2
- 和書+英語版 1
以下、ジャンルごとに、あらすじと感想を紹介しています。
個別の記事を作成したものは、リンクを貼っています。
ノンフィクション
「俺の文章修行」町田 康
概要
小説家の町田康が、面白おかしく、そして真面目に、いい文章を書くにはどうすればよいのか指南してくれる本。
感想
町田康の本は初めて読んだけど、もうあまりに可笑しくて何度も噴き出してしまった。強烈すぎる。
でも文章について語っている内容は至極真っ当というか、決して奇をてらった意見ではなく、王道と言えると思う。古典を何度も読むといいよ、とか。具体的な技巧についても紹介されてるんだけど、例文があまりに面白くてそっちに夢中になってしまう。
後半は難解な内容になってきて、時間を置いてから再読しようと思ってるけど、多分また例文に笑っちゃって文章技法が頭に入らなそう。
とにかく著者の言語センスに圧倒される。せっかく文章力を鍛える方法について教えてくれているのに、もうこれは天賦の才じゃないのか、と疑いたくなる不思議な本。
個々の技巧についても学ぶところが多いけど、特に印象的だったのは、書く内容についてのところ。困難に直面し苦しんだ時に発生するゴミカスの記憶から出発して文章にして外に出すと、書いた自分も読んだ他人も救われる、というもの。似たようなことを森博嗣も書いていた気がする。不幸な経験を価値あるものにするのが芸術、みたいな。
また読む著者リストが増えてしまった。今年は積ん読を減らすのが目標なのに、読めば読むほど増えていく……なにこれ……。
『ちからたろう』を読んで「力の信奉者」になったくだり(p.27)は、私は『三びきのやぎのがらがらどん』を読んで力こそ全てと思うようになったのでめっちゃ共感した。
そして私は今から大声を出すが驚かないで欲しい(p.171)
↑本書中のどんな文章術よりもココが一番びっくりした。
「積ん読の本」石井千湖
概要
12人の読書家の本棚を紹介しながら読書についてインタビューした本。
感想
いろんな人の本棚を見れて楽しい。
池澤春菜さんの写真に写ってた「フォース・ウィング」はプルーフ本かな?
角田光代さんの本棚に五味太郎の「ことわざ絵本」を発見してちょっと嬉しい。
電子書籍も便利だけど、やっぱり紙の本のほうが視認性?が高い気がする。
それにしても「積ん読」が、100年以上も前からある言葉だと知ってびっくり。何となく最近作られた言葉だと思ってた……。
児童書
「グレッグのダメ日記 あ~あ、どうしてこうなるの!?」ジェフ・キニー
概要
たくさんのコミカルな絵とともに、男子中学生のダメダメな日常が日記形式で綴られる<グレッグのダメ日記>シリーズ第4作。
今作では、グレッグの夏休みの様子が描かれている。
感想
いきなり4作目から読んでしまったけど、まったく問題なく楽しめた。
なんとなく装丁から主人公は小学生だと思っていたけど、中学生だった。でも対象読者は小学生のよう。
主人公のグレッグが怠け者で、自己中心的で、運がなくて、微笑ましい。
p.49でお兄ちゃんに靴下を垂らされてるところの絵がすき。可愛い兄弟め。
誕生日パーティーに、子供の友達じゃなくて"ママの"友達の子供を招待する、というくだりはリアルで笑った。
グレッグはいわゆる「いい子」ではないけど、皮肉やブラックユーモアみたいなものはほとんどない。全体的にほのぼのしていてクスッと笑える児童書だった。あと絵がとてもかわいい。
母親が、文学の名作を読みなさいと本を持ってくるシーンがあって、挿絵で4冊が描かれている。「若草物語」「小鹿物語」「赤毛のアン」。あと1つは、原書では「黄色い老犬」で、訳書では「フランダースの犬」に変更されている。「黄色い老犬」は映画化もされてるけど、邦訳書は絶版みたい。でもアメリカでは子供に読ませたい名作と考えられてるのかな。今度読んでみよう。
英語版はオーディブルの聴き放題にあったので聞きながら読書。なんと!イラストの部分を軽く説明したりセリフを読んでくれたりする(無いイラストもある)。この本は挿絵がものすごく多いのが特徴だけど、朗読だけでも楽しめるように工夫されている。
「ダレン・シャン1 奇怪なサーカス」ダレン・シャン
あらすじ
主人公の少年ダレンは、ある日、怪しいサーカスが町へ巡業にやってきたことを知る。それは、現在では禁止されているフリークショーだという。ダレンは親友スティーブと一緒にサーカスに行く計画を立てる。
感想
昔、ハリーポッターが好きな子に次に読むものとして薦められることが多かったように記憶してるんだけど、そのせいなのか、ハリポタより対象年齢が上?みたいに勝手に想像してたけど、読んでみたらむしろ逆かな~と感じた。ググったらどちらも8、9歳から~↑で同じくらい。
ハリポタと比べると展開がゆっくりめでスケールが小ぶり。でもクスッと笑えるところもあって面白かった。不気味な雰囲気がとてもいい。子供の頃に読めばよかった~。
主人公のダレンが「いい子」ではなく、自分勝手なところが目立つのは好みが分かれるかも。
英語版はオーディブルの聴き放題にあって嬉しい。私が買った本はイギリス版で、オーディブルはアメリカ版。結構違っててびっくり。かなり細かく変えてあった。児童書だからかな。アメリカ版は通貨までドルになってた(地名が出てないからだろうけど)。時間の言い方が違うのとか勉強になった。あと I?と聞き返すところ→Me?(米語)とか。
「ダレン・シャン2 若きバンパイア」ダレン・シャン
あらすじ
吸血鬼クレプスリーの手下になったダレンは、彼の旅に同行しながら吸血鬼として生きる術を学んでいく。2人きりの旅の道中、同年代の友達を欲しがるダレン。クレプスリーは、団員としてサーカスに戻ることを提案する。
感想
1巻と同じく、英語も日本語も本当に読みやすい。英語に関しては、児童書でも読みにくいものがある(逆に一番読みやすいのはロマンス、次はYAかスリラー?)けど、このシリーズはすごく読みやすい。ハリーポッターよりも読みやすく感じる。
1巻と違って、今回は本当の意味で悲劇が起こる。先の展開は読める。1巻もそうだったけど、ダレンがいまいち好きになれないんだよな~。エブラ好き。
「ダレン・シャン3 バンパイア・クリスマス」ダレン・シャン
あらすじ
サーカスで暮らすダレン達のもとへ、クレプスリーの旧友が訪ねて来る。彼から話を聞いたクレプスリーは、しばらくサーカスを離れなければならないとダレンに告げる。
感想
3巻ではダレン達はサーカスから離れて、町に滞在する。ダレンの友達、蛇少年エブラが今回もメインで登場して嬉しい。
ずっと思ってたけど、クレプスリーがいい人すぎる。でも死にそうで怖い……。
「ジュディ・モード、医者になる!」メーガン・マクドナルド
概要
小学3年生の女の子の愉快な日常を描く人気シリーズ、<ジュディ・モードとなかまたち>の第5巻。小学校低~中学年向け。
感想
この巻では、学校で人体のことを勉強したり、ジュディがお医者さんになりきったりする。
韻を踏んだ言葉遣いやダジャレ、ジョークなど、全体に言葉遊びが楽しい。英語版の巻末にはジョーク集もついているくらい。
物語が進むにつれてだんだん面白くなってきて、ジュディが手術をしてみせる場面は思わず笑ってしまった。
訳がとても好き。骨のジョークのところ(p.74-76)とか、ズッキーニのところ(p.109)とか、大人でもフフッて楽しくなっちゃう。「プックリティ・ポッコリティ」の語感も可愛い。
Mumpty Dumpty without a temperature, that is.(p.8)
でもそれは、もちろん、熱のないプックリティ・ポッコリティでした。(p.17)
Nobody really knows what the appendix is for, so it's a good thing to take out.(p.95)
なんのためにあるのかわからないといわれているものなので、とるのにちょうどいいと思いました(p.108)
盲腸を切りとろうとするジュディ。かわいい。小3の子が言ってるのが目に浮かぶ。
作中でジュディが言及している世界最初の女性医師エリザベス・ブラックウェルは実在の人物。英語版には巻末に略年表がついてる。偉人の紹介、人体についての豆知識など、ジョークも多いけど面白おかしいだけの話じゃないから、子供に読んでもらいたい&楽しんで読んでもらえるだろう児童書だと感じた。ストーリーも穏やかだし。
「Stink: The Incredible Shrinking Kid」メーガン・マクドナルド
<ジュディ・モードとなかまたち>シリーズに登場する、ジュディの弟スティンクを主人公にしたスピンオフシリーズの第1巻。未邦訳。
背が低いのを気にしているスティンクをとりまくお話。本編と同様に、おかしみがあふれていて楽しく読める。
本編よりずっと短くて、1時間もしないでサラッと読みきれる。
この姉弟は、姉のほうが無茶をしがちで、弟はわりとまともなのが可愛い。
しかし、イモリの話は明るく流してるけど私が子供の頃に読んでたらトラウマになりそう……。スイッチのところで噴き出しちゃったけど。
「めぐりめぐる月」シャロン・クリーチ
フィクション
「コーヒーが冷めないうちに」川口俊和
とある小さな喫茶店に、過去に行くことができると言われる席がある。その席をめぐる4つの話を収めた連作短編集。
とても読みやすい。文章やセリフの感じ、不思議なルールや出来事の感じが、物語形式の自己啓発書っぽい。と思っていたら、舞台作品が元になっていると書いてあって、腑に落ちた。たしかに、すごく舞台っぽい。地の文が少なめだから、小説が苦手な人にとっても読みやすそう。
過去は変えられないけど心は変えられる、というメッセージがまっすぐ刺さる。
心ひとつで、人間はどんなつらい現実も乗り越えていけるのだから(p.348)
no matter what difficulties people face, they will always have the strength to overcome them. It just takes heart.(p.213)
同じようなメッセージ性のあるタイムトラベル小説だと「ミッドナイト・ライブラリー」のほうが断然好みだけど、こちらのほうがシンプルで気軽に読める(連作短編という形式、セリフが多い、話がほぼ一箇所(喫茶店)で展開する)。
「夜のサーカス」エリン・モーゲンスターン
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」マーク・ハッドン
ロマンス
「A Deal with the Elf King」Elise Kova
漫画
「Heartstopper: Volume One」Alice Oseman
男子校を舞台にしたBL漫画の第1巻。
レビューとかですごいcozy言われてた理由がわかった。たしかにこれはほっこりする。かわいい。セリフが手書きなのも味がある。
お姉ちゃんが I don't think he's straight って言うとこ好き。















