ペーパーバックの虜

洋書・翻訳書を中心とした読書ブログです

「続ける思考」井上新八 感想

 

このサイトは主に洋書・翻訳書を紹介していますが、先日読んだ自己啓発本がすごくよかったので、メモを残しておきます。

メインは習慣化の方法についてですが、一人でコツコツ頑張っている人へのエールみたいなものも感じられて、とても励まされました。

 

 

本書の概要

ブックデザイナーの著者は、年間200冊の本を手がけるほど多忙の身でありながら、20年以上、運動や趣味など膨大な活動を習慣化してきた。その仕組みとコツについて解説していく。

 

本書との出会い

この本を見つけたのは、著者のnoteの記事を読んだことがきっかけです。

海外のブックチューバーさんで、フルタイムで仕事をしながら1日1冊以上読んでいるかたがいて、すごい!そんなこと可能なんだ?! とびっくりして、「1日1冊」とかでググッていたら、著者のnoteのページを発見。

1年365日、「1日1冊本を読む」を休まずやりきった結果

というタイトルの記事です。

積読がたまる一方の私は、コツを知りたくて、オーディブルでこの本を見つけてすぐに聞きました。内容がとてもよかったので結局、本も読みました。

 

習慣化のコツは、毎日やること

本書では、やるべきこと・やりたいことを習慣化するための色々なコツが紹介されていますが、私が一番参考になったのは、「毎日やる」という部分です。

週に何回かやる。つまり、やる日とやらない日があると続けにくい。

すごく小さなことから始めていいから、とにかく毎日やる。

「やる」か「やらない」かの選択をしなくて済むようにすることで、続けやすくなるそうです。

本書にはもっと分かりやすく書かれているので、気になったかたはぜひ読んでみてください。

 

チームじゃなくても、ソロでも大丈夫!

この本にはわたしが「ひとりでやってきたこと」だけを書いた。

書いたのは、独学で、誰の力も借りず、ほとんどお金も使わないで、ひとりでやってきたことばかりだ。(p.300)

私がこの本を読んでモチベーションが上がったのは、「ひとりでコツコツ」の力は結構すごいぞ!というメッセージを受け取ったからかもしれません。

自己啓発書を読んでいると「苦手なことは人に任せて得意なことに注力しよう」「個人ではなくチームで勝負しよう」のような言葉によく遭遇するし、どちらかというと主流の考えなのかなという気がします。

本書はむしろ逆で、苦手なものこそ時間をかければ「好き」に変化したり自分の力になるかもしれない、と後押ししています。

習慣術の本は他にも多数ありますが、独力で継続する力について特化した本をお探しなら、この本がぴったりだと思います。

私は仕事も趣味も「ひとりでコツコツ」系なので、とても元気をもらえた本でした。

 

縦書きですが、文章も、デザインもブログっぽい感じで易しい語り口なので、非常に読みやすかったです。

オーディブルもおすすめ。著者がブックデザイナーということで本も見たくて手にとりましたが、内容の把握だけなら朗読でも十分だと思います。

 

 

 

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